CASE STUDY

導入事例

負荷の少ないツールで社員の管理意欲が向上

株式会社ファインプラス様
お話を伺った方
株式会社ファインプラス
代表取締役社長 齋藤 晋 様
物流事業部 マネージャー 高埜 誠 様
ご利用サービス
事業
物流業

株式会社ファインプラスは成田でロジスティクスの請負事業を行っています。
センターはA棟・B棟の2棟に分かれており、A棟では30社以上の取引先製品を幅広く扱い、B棟ではグローバルスポーツブランドの国内唯一の物流拠点としてEC、B2C含め全国に対応しています。
月間約30万点の入出庫能力があり、1日平均30名程度の作業員でオペレーションしているという同センターは、ロジメーター導入によりどう変化したのか、ロジメーターを採用いただいた齋藤社長と現場を管理する高埜様に回答いただきました。

自社の背景と検討理由について教えてください。
齋藤様、高埜様

KPI管理については、すでに20年以上、起業前のサラリーマン時代を含め元請企業や荷主から要請があり、これまで様々な様式で作業スタッフに個人日報として記録させていましたが、日報を取り纏め入力し分析するシステムが無く、書かせることが目的化し記入された紙がただ積み上げっていくだけになってしまい、書かせる時間がもったいないと、頓挫してしまっていました。
また、ここ10年労働力の確保が年々困難となり、生産性は低いが人員不足で切れない、また人材派遣の依存率が高くなり、スタッフ変動が多く個人生産性の追求が意味をなさなくなっていたことも継続できない理由になっていました。
しかし、派遣法改正による退職金制度の導入による派遣コストの大幅アップおよび「同一労働同一賃金」の施行により、賃金格差に明確な理由が必要となることで、今後個人生産性管理が必須であると考え、個人別生産性管理の検討を始めました。

2010年ごろの個人日報の例。記入も集計作業も時間がかかっていた。

ロジメーター選定の理由を教えてください。
齋藤様、高埜様

 

・操作が単純明快であることで、入力に伴うコストを極力かけずにデータを蓄積できる
・全体収支の管理ができる
・小規模な現場では主要作業の生産性データのみを蓄積管理できる
といった、易しく使えて現場に合わせた柔軟さを兼ね備えている点で採用させてもらいました。

ロジメーターを日々どのように活用していますか?
齋藤様、高埜様

作業者には都度ロジメーターへ作業登録をしてもらっています。
我々管理者は一日の業務が終わった後に実績データを集計登録し、生産性や収支実績を分析しています。ピッキングなど、個人別に作業実績を記録できる業務などは個人別出来高を入力しておりますので、個人別生産性も記録します。
また、一週間の出荷実績などをもとに翌週の出荷予定を予測したのち、ロジメーターで集計した生産性や収支実績のデータを用いて翌週のシフト作成に役立てています。

導入してどのような効果がありましたか?
齋藤様、高埜様

ロジメーターを導入して最も良かった点は、入力やデータ加工に時間を取られず、リアルタイムで状況が把握できることで、管理社員がロジメーターを活用していきたいと意欲的に取り組んでくれていることです。
やはり負荷の少ない、実施可能なツールとして現場に渡せると主体的に実施してくれるのだなと思わされました。
今後も継続してデータを蓄積し、より精度の高い分析をしていくことと、スタッフの適正評価による賃金体系を確立し、スタッフのモチベーション向上と今後の賃金コスト増への対応をしていきたいと考えています。

今後ロジメーターに期待することはなんですか?
齋藤様、高埜様

シフト管理の支援機能が出来ると助かります。
今までは予測物量と生産性を元に必要人員を割り出しシフト作成など行っていたのですが、現在はロジメーター上に生産性や物量などの実績データが蓄積されています。
生産性の精度が上がったことや、日々の数量予測に対し余剰に人員を配置し、それが収支悪化の原因になっていた状態が見える化したことで、投下人員を抑制しようという動きが活発になりました。
その結果人件費の削減につながったのですが、必要人員の予測にはまだまだ管理者の技術が必要になります。
ロジメーターに蓄積されたデータを活用し、必要人員の計算などを自動化し、管理者の補助をしていただけることを期待しています。

ファインプラス様では、齋藤社長自らロジメーターのデータを頻繁にチェックし、改善の指導やロジメーターの活用方法の教育などをして頂いておりました。
その結果、現在は社員の皆様も積極的にロジメーターを活用し、現場改善に前向きに取り組んで下さっているようです。
ご意見頂いたシフト管理の支援機能は、ロジボードにて実装を実現いたしました。
現場管理者の方々の負担を少しでも軽くできるような機能を今後も開発して参りますので、ご期待ください。
齋藤社長、高埜様、ありがとうございました!